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施工経験記述 新たな対策方法

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問題1の施工経験記述の特徴を踏まえ対策を行う

施工経験記述は‘適否審査’であり、細かい採点(点数化)は行われない

能力系が審査される問題1の配点は40点と考えられます。ただし、論文試験の性質上、満点は存在しないと考えてください。また、受験者毎に35点や31点といった細かい採点も行われないと解釈してください。その理由は、採点官は多くの受験者の記述文を流れ作業で審査するため時間的に不可能である点と、例えば35点と31点の記述文に生じる4点という点数差が全受験者間で相関性を確保することができない点が挙げられます(必ず点数差で不公平が生じる)。また、記述内容は受験者毎の経験に基づく内容ですので、正誤がしっかり存在する訳でもありません(答えは1つではなく無限に存在する)。つまり、問題1では、監理技術者として工事現場の運営能力があるか?ないのか?という適否(OKかNG)で審査される特性であることを、まず、押さえておくことが重要です。

採点官から‘適正(OK)’と
評価してもらう
急所を押えた対策が重要です。

では、問題1で適正(OK)と評価してもらう急所についてです。1点目は題意の即した回答(記述)とする点です。問題文には『太字』となっている部分があり、それが題意(質問されていること)に相当します。例えば「現場状況」や「技術的課題」「検討項目」などです。私が添削する際、技術的課題が不明慮・未記載である記述文によく遭遇します。そもそも「課題」って何?と理解されていない方も多い印象を受けます。技術論文を記述する際の基礎となる「課題」の表現方法などからしっかり理解してほしいと思います。従前の設問であれば、事前に覚えた内容で対応できましたが、2024年度以降、〔設問2〕で想定外の問題条件について即興で課題を提起する必要ができきています。よって、「課題」の表現方法など基礎から理解しておく必要があり、私も講義内で指導するようにしています。

2点目は、‘検討項目に対する対応処置’の記述について、管理業務上の内容とする点です。実は、この2点目における不備が非常に多い状況です。詳しい内容は講座内で解説していきますが、管理業務ではなく創意工夫や作業の段取り的な内容を記載する受験者が多いです。問題1で審査されているのは、安全管理や品質管理といった管理能力の有無についてです。「すごい機械を使った」や「大きな現場を経験した」という内容が採点官から評価されている訳ではない点を踏まえた準備が重要になる点もおさえてほしいと思います。

問題1の〔設問2〕が追加された趣旨を踏まえれば・・・

経歴偽装の防止が目的の設問見直しなので、事前に準備できない設問が今後も出題されます

2024(R6)年度以降、問題1の設問が見直した目的は、下図の赤枠部です。

引用元:国交省ホームページ「R5.11.9報道発表資料」より

つまり、‘経歴偽装の受験者を排除’する目的で〔設問2〕が追加されたと解釈してください。なお、〔設問1〕は従前からの管理業務の内容が試問されています。また、〔設問1〕〔設問2〕の配点内訳は、年度毎に変動する可能性が高いです。なお、初年度の2024年度においては〔設問2〕がうまく記述できなくても、〔設問1〕が記載できていれば「OK審査」になっています(当社が収集・分析した再現データの内容と合否結果より)。

以下、問題1について、設問見直し前と見直し後の対比図を掲載しておきます。

見直し後の設問(上図の右側)は2024年度のものですが、2025年度の〔設問2〕では、「環境対策」が問題条件となり出題されています。また、課題については、2024年度「施工上の課題」という題意だったものが、2025年度は「技術的な課題」に変化しています。「技術的な・・」ということは、環境保全(騒音振動など)上や廃棄物処理について、法令上で規定されている知識に基づいた記述が要求されています。微妙な表現の違いですが、〔設問2〕については、2024年度より2025年度の方が、要求水準が上がっていると考えてください。また、出題内容にパターンは存在せず、想定外の設問となる可能性が高いという点にも留意する必要があります。

いくら実務を踏んできても
文章を記載できなければ
‘元も子もない’です

これまでご紹介したように、〔設問2〕は即興で記述する出題が継続する点を踏まえ、講座(標準コース)でも、問題条件を数パターン用意し、記述する訓練を行っていきます。本来、経歴偽装の受験者を排除する目的で設問が追加されている訳ですが、いくら実務経験があっても、「何も書けなかった・・・」では、経歴偽装している受験者と同じ扱いになってしまいます。そうならないように添削指導の段階で書くべきポイントを掴み、書くこと自体のトレーニングも行っていくことが、求められている問題になっていることに留意した対策が必要になっています。

代表:床並英亮

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